実験協力 前橋工科大学工学部建築学科 三田村輝章准教授
25mmの板材でつくった40センチ角のキューブを、3体装置をつくる。
TypeA,TypeB,TypeC
TypeA:防水紙の上に、屋根材を置いただけのもの(通気層工法無)
TypeB:今回の開発部材(SKY-one)を挟んだもの
TypeC:今回の開発部材(SKY-one)の上に、遮熱効果のある屋根材を組み合わせたもの
2017年2月の実験であり、室内で赤外線ランプを照射し、屋根表面で約60度(夏季)になるように、設定した。
Skyone無し
SKYone有り
内装に12.5mmの石膏ボードを貼り、屋根は2寸勾配。
屋根材はコンパネ12.5mm
その上部にシートのあるなし。
屋根材(ガルバリウム鋼板)
測定ポイントは図のとおり。
2017年2月4日
装置のためのスギの剥ぎ板 t=25mm
2017年2月4日
装置の組み立て(三木工房)
2017年2月4日
2017年2月13日
二寸勾配をつける改良
2017年2月14日
装置にセンサーを設置・4か所
室内空気温度
小屋裏温度
野地板直下温度
2017年2月14日
開発部材の設置
2017年2月14日
屋根の設置
2017年2月14日
隙間をテープで止める
2017年2月14日
設置の状態(背面)
2017年2月14日
設置の状態(正面)
2017年2月17日 12:06
2017年2月17日 16:26
この直後ランプOFF
2017年2月18日 07:59
この直後ランプON
2017年2月18日 16:12
2017年2月18日 16:12
モニター
2017年2月18日 16:55
ランプOFF(9時間点灯)
2017年2月19日 07:58
ランプON
2017年2月19日 18:52
この直後ランプOFF(照射11時間)
2017年2月20日 08:02
こランプON
2017年2月20日 19:01
この直後ランプOFF
2017年2月20日 19:01
モニター
2017年2月21日 08:02
実験終了
普通屋根のの温度変動
Skyone+普通屋根の温度変化
Skyone+遮熱塗料屋根の温度変化
箱内温度の比較
小屋裏空気温度の比較
小屋裏内表面温度の比較
屋根外表面温度の比較
通気層空気温度の比較
屋根表面はほぼ60℃であり、盛夏の状況を再現できた。また3体の実験装置においては、普通屋根とほぼ同じ屋根表面温度であり、比較可能な状態にあった。
普通屋根において、小屋裏内表面温度は、屋根表面温度とほぼ10℃差である。
SKY-oneがあることで、通気層があるため:
屋根表面温度
通気層空気温度 約10℃軽減
小屋裏表面温度 約20度の軽減
小屋裏空気温度 約40度の軽減
箱内空気温度 約45℃の軽減
本シートが設置されていない普通屋根との比較においては、箱内空気温度差が1℃、小屋裏空気温度差が3℃、小屋裏表面温度差が8℃であった。
実物空間として考えると、天井を貼っていないワンルーム空間だとすると、小屋裏表面(天井面)8℃の温度差は極めて大きい。
湿度の状況など、さらなる実測が必要があるが、遮熱性能について十分な効果が得られることが明らかになった。